稲見議長:第12号の陳情の審議に入ります。
五十井議員(生活者ネットワーク):私達の会派では全面的に賛成と今までも述べてきました。
各会派の同意があれば本日採択してほしい。
河野議員(共産党):共産党も同様の意見である。
吉越議員(市民ネット):毎回繰り返しになるので発言を控えようと思うが言わざる負えない。
この陳情の取り扱いについて、正副委員長の取り扱いに対する考え方をはっきりさせていただきたい。
うちの会派としては陳情項目の1、3、4は問題ないが2(注:公立保育園における0歳児保育)は
同意できない。待機児童が多く入所できないのは早期に解決しなければならない事であるが、現在区としても
最大限努力の方向にある。幼保一元化も含め、あらゆる方向から保育行政を考えていくという意味では
この陳情も考慮の余地がある。しかし、0歳については区では保育ママを持っている。
いつまで審議しても平行線ならば、採決をするしかない。全会派一致を立てるならそれもよし。この問題については
0歳児保育を含め、陳情を主旨採択して、いろいろな風に検討していくという考えもある。一番の問題は、
正副委員長が、どのようにこの審議を持って行こうとしておられるかであり、そこを問いたい。
議長:自民党、公明党からも意見を伺いたい。
渡辺議員(公明党):早く結論を出すのならそれでもいい。委員会の中で採択をするのは構わない。
八武崎議員(自民党):本日の進め方には暗黙の話が事前にあるようで疑問がある。うちのクラブ(注:自民党のこと)
としては陳情項目のうち2(注:公立保育園での0歳児保育実施)は認められない。1(注:延長を実施する保育園及び定数の
拡充)3(注:11時間開所)は既に次年度生かされる方向である。(注:11時間開所は実施されるが延長を実施する
公立保育園も定数も増える予定は一切ないので認識不足)4(注:保育情報の周知)も区報などに掲示して実施している。
(注:こちらが陳情で求めているのは厚生省児童家庭局作成文書にある『保育所一覧簿の備付け、広報誌、
インターネット等で広く無認可園を含めた情報を周知する』ことであり、現在の”保育園一斉入園受付け期間”のみを区報で
周知し、後は利用者に取りにこい、(もちろん取りに行っても定員と連絡先の一覧しか配布されるものはない)
と数行書いてあることではない。こちらも認識不足)2を除いた全ては実現状況にある。正副委員長が陳情者に再考を求めて
然るべきである。
議長:経過報告であるが、項目2の部分を除き、1、3、4で部分採択するよう審議をお願いできないかと陳情者より話があった。
吉越議員:それを先に計った上で、主旨採択しておくのか部分採択しておくのか審議するべきではないのか。我が会派としても
本会議で否決になるような話はしても得策でないと考える。結論が見えないなら何か合意しやすい方向を
委員長が提示するべきでないか。
(この間八武崎議員 席を外す)
河野議員:今議長の意見を聞いてもまた繰り返しになるので八武崎議員が戻るのを待つのはどうですか。
議長:一時休憩します。
(八武崎議員 戻る)
議長:再開します。
冒頭に陳情者の意図を話さなかったのは申し訳ない。事務局に対して項目2を除き部分採択はお願いできないか、と話があった。
本来なら先に申し上げるべきであった。
八武崎議員:分離して出すよう陳情者に手配してもらえばどうか。今日のところは持ち帰りクラブに相談しなければ
部分採択に同意はしかねる。
河野議員:1、3、4は構わないということなら、取り下げて2つに分けて出し直してもらうのはどうかと思う。陳情者は
まとめられるところを4つに項目を分けて陳情したのであるから、2については保留という形で、1、3、4については
採択するという方法もある。できれば本会議が22日であるので今期結論が出るのがよい。
八武崎議員:河野委員の発言であるが、陳情の見出しに”区内公立保育園での0歳児保育実施”の文章も出ている。
表書きに肝心な事が載っているので、このままでは承服しがたい。今後葛西地区に保育園は2園増設される予定である。
(注:江戸川区の資金でなく厚生省のばらまき予算から建設が決まっている)保育ママは江戸川区の保育の柱(注:爆!!)
である。これを陳情者にご理解いただきたい。まとめて出されている以上、2だけ1つ外して、というのは無理があると
思う。
議長:他に意見はあるか。
正副委員長の考えを申し上げる。昨年7月に出た陳情につき、任期の中で答えを出したいと思い、審議を続けてきた。しかし
公立保育園の0歳児保育が入っている陳情なので部分採択はなじまないのでは、という意見があった。本日は継続とし、分離して
出し直すよう陳情者に早めにお願いしていく方向と考える。
河野議員:委員長がそう求めるという話なら、手続上分離提出は3/22は本会議であるし、4月の委員会では採択できるよう
努力をしてほしい。
吉越議員:八武崎委員の発言についてはもっともだと思う。クラブ(注:各会派の意)を開いて方向を決めていっているので。
また主旨の中で保育環境の整備が遅れているので他区へ流出する住民もいるという下りがあるが(注:保育移民の事。知りうる
範囲の保育移民は2人目以降を産んだ場合で江東区や墨田区等に流れている世帯が多い。また江戸川区の統計上、
世帯主30代以上は入居<転居 世帯数の方が多い。長子が小学校に上がる時期になると、江戸川区は
学童クラブの開設時間が17時までと短い&医療費補助も切れる&治安が悪いので引っ越す共働き世帯があるが、
それはまた別の話)これもどうかと思う。
2項を除いたからといって、今すぐ採決をと言われると、クラブに持ち帰っていないからできかねるというのは納得できる。
そもそも正副委員長の運営の仕方がまずいのではないか。できたら最大公約数を持って、行政に政策を求めるのが議会である
と思う。陳情者が文面を代えることはやぶさかでない。極めて近い機会に結論を待つ。
議長:正副委員長から、陳情のタイトルや文面、項目等の変更を求める事はできないことをあらためて申し沿える。
五十井議員:分けて出す事を陳情者に求めるならば、項目の1、3、4についてはこのメンバーで採択できるよう努力
して欲しい。
議長:では継続として、速やかに陳情の分離をお願いし、4月の委員会で出す方向にしたい。