*区保育課から事前に福祉委員会委員に他区の保育園の開園時間等の資料が配布されていたそれについて保育課長から説明
保育課長:各区の11時間開所については主に4パターン。7時−18時、7時15分−18時15分、7時20分−18時20分、7時30分−18時30分。
河野ゆりえ区議(共産党):陳情書内の11時間開所の根拠と江戸川区の対応について聞きたい。
保育課長:平成10.4に児童福祉法が改正になりその中で記述がある。江戸川区では平成11は見送ったが12から始める方向。
五十井八重子区議(生活者ネットワーク):少子化が進む現在、若い世代の為に保育園も条件整備していかなくては。定時で帰れるとも限らないし、残業をしないことがリストラの原因になったりもする。 親の負担という視点からは0歳を公立園で行わない弊害もある。兄弟で異なる場所へ預けるため送迎が大変だったり、0歳―>保育園に預け変えが発生するなど。 前期に0歳児保育を公立園でも進めるための研究をするといっていたが、区としてどのような検討をされたか。
保育課長:全ての事業について新たな視点にたって検討していく。引き続き区としては保育ママで対応する見解。 兄弟が異なるところに預けられるという点には対応しきれていないが、全てのシステムが完全とは言えない、全体的なバランスの中で考えていく。
松本区議(公明党):陳情の中に0歳定員の筈の1歳の子を保育園に数十名預けているとあるがこれについて説明してほしい。 また私立での0歳児保育定員数と12年度あらたに始めるところがあるかどうか知りたい。
保育課長:満1歳になると保育園に入れる。7月の時点でそのような途中入所は9名で、今年度十数名という予測。 これは保育指導・保育士の努力で対応している。 私立園での0歳は今年合計定員75名。平成12は葛西のある園で定員を増やす、また0歳定員を新たに設ける園が1園あると聞いているが、まだ全園に調査していないので全てを把握していない。
松本区議(公明党):700名も待機児童がいるのは異常事態。 区が枠の中で小刻みに対応しているのはわかるが積極的にやってほしい。 社会環境の中で延長保育や保育園定員の拡大が求められている。 現実には延長に申込みしたいのにやっていないから申込んでいないという潜在需要もある。 対応をどうするのか。
保育課長:こちらの調査では11時間開所し6時半まで預けられるようになれば延長枠に入らなくても救われる人も多い。
荒井区議(自民党):区として積極的に保育行政を行ってほしい。 保育ママも足りないから募集している、しかし応募がなかなかない。私も何人か紹介した。 地域保育が足りないから、できません、では現状説明しているだけで行政対応しているとは言えないではないか。 一歩踏み込んだ対応を期待する。
保育課長:今保育ママは237名、昨年では475名の受託児を抱えている。 保育ママは産休育休明けで需要が出る部分を掬い取っている。 推測される休み明けを見込んで皆さん相談にくる。 実際に相談されるとそれなら家庭で保育をしたいと希望を取り下げる方もいる。 一部対応できない時期もあるのは事実である。保育ママもどんなによいママでも65歳で定年で、毎年募集には苦慮している。 30年続く制度なので、状況に応じて考えていきたい。
荒井区議(自民党):毎年区では6000人以上の子が産まれている。他の方法を考える必要もある。
八武崎一郎区議(自民党):個人的には3歳位までは親元で育てるのがいいと思う。しかし今は子を預かるという社会ニーズがある。 原点に返り、他区にない江戸川区独自制度を作ればどうか。在宅保育に対する補助、助成制度を提案する。 この少子化の時代、子を家で大事に育ててもらうというということで保育園に1人あたりかかる費用の半分でも1/3でも出したらどうか。 もうそこまで考える時期である。
福祉部長:近年子を育てることには負担感が強い。 区としては0歳乳児期の子を親がみている場合、収入が低ければ乳児養育制度で補助しているがその所得制限を最近UPした。 また在宅で子を育てる悩みは保育園で看板を掲げて相談できるようにしている。 今はあまりないが今後相談の需要は増えていくだろう。区の政策のバランス、育児に関するバランスを考えている。
河野ゆりえ区議(共産党):公立で0歳はやらないということだが、区民が選べる権利もあると思う。 4月以降、ゼロ1歳の子(現場ではそう呼んでいるようだが)が入ってくるのを保育士の自助努力だけに任せていて、それで区としていいのか。 また延長はS59から公立5園で行っているが、以後全く増えておらず、私立で2園増えたといってもそれは11時間開所に対応したことではないのか。 区民要求はあるのに答えないのはよくない。 また11時間保育した場合の人的配置はシフト制の拡大やパート・非常勤で補うのか。 特例、延長、11時間のそれぞれでどのように人的配置が異なるのか伺いたい。
保育課長:ゼロ1歳についてはあとから赤ちゃんがきた、ということでフレンドリーに迎えられている。 保育士の負担ということではゼロ1歳は食事が異なるが保育士、給食士の配慮で行っている。 延長保育は11時間開所すれば救われる部分が多い筈。 今の10時間半開所でもローテーション勤務は9通りある。 更に30分時間枠を拡大しローテーションを組んでいく。 延びた部分だけに対応するのは難しい。パート等も検討中。 特例保育については現在5時半現在の在籍者15人に1人の割合で特例パート加算を1日4時間で人数によって対応している。
河野ゆりえ区議(共産党):時代の変化、父母の労働形態の変化に対応し、11時間開所を始めるならばきちんとした体制をとってほしい。 延長保育の実施園も増やし、三者三様に。 保育現場の人的な対応もきちんと。区民のニーズに応えてほしい。
吉越邦夫区議(市民ネット):陳情項目のうち2番目の0歳の公立園実施については判断に苦慮している。 会派としては賛成しかねる。0歳は住民の声を生かし、区の方針で保育ママを行ってきた。 それは他区に優る保育方針。他の項目については反対意見ではない。 近年保育園待機児童が多いことは問題。 保育ママを募集しても集まりにくいから、対応できませんでは困る。 八武崎さんと同意見になるが、ありとあらゆる方針を検討していかねば。 厚生省では派遣ヘルパーの拡充としてその費用を出すと言っているがそのような形を区で行ってもよいのでは。今後待機児解消として何をしていくのか。 鋭意努力してほしい。
田中淳子区議(公明党):待機児を解消してほしい。
篠崎のコミュニティ会館は駅の上にありこの1室が保育室だといいという話も地域の人から聞く。駅に保育施設があると都心部にいく親は必ず経由するので便利だと思うが、駅前保育所についてはどう考えるのか。
保育課長:駅型保育というと駅で子を預かり各園にバスなどで送り届けるというシステムがあるが、それは江戸川区にはなじまない。
駅の近所に保育園があるのはもちろん便利なことで、西小岩第二や私立の船堀中央など、駅に近い保育園もある。検討拡充していきたい。
稲波議長:第12号は本日継続の認めを願いたい。
次回10月1日(午後)予定