五十井八重子区議(生活者ネットワーク):執行部からの資料によると、 11時間開所は各園毎の開所時間内で、と記述があるが、具体的にはどういうことか。
保育課長:これまでは特例保育を含めて認可園は10時間半であった。 私立認可園では全ての園で11時間開所を実施する方向で検討している。 公立園については調整中である。
五十井八重子区議(生活者ネットワーク):公立全園で行う予定なのか。
保育課長:これから条件を詰めないと責任を持って全園でやれると 今は言えないがやる方向で進めている。
五十井八重子区議(生活者ネットワーク):国や東京都からも11時間開所は求められている。 延長保育のように、数園からスタートして次年度始めるとしても、早急に 全園で行えるよう計画を立ててほしい。どの位の時期で進めていく のかわらないが、努力してほしい。 前々回の保育課長の答弁では、11時間開所で18時半まで園の開 所時間が延びれば現在延長保育を希望している親のかなりの需要が 救えるという話であった。しかし私の経験から行くと、例えば新宿 に勤務していて会社が5時半に終わって迎え6時半では間に合わな い場合もあろう。そうすると職場に近い他区に預けられている子も いるだろう。そのような場合の人数を執行部では把握しているのか。
保育課長:どの位他区に預けられているかは、区を通したもの以外 は承知していない。葛飾区、市川市などに預けている人も実際いる。 北小岩在住で通勤の都合上葛飾の方が便利という親がそちらに預けている場合もあるし、 また逆に江戸川区でも他地域の子を受け入れている。相互に行っている。又次回報告する。
五十井八重子区議(生活者ネットワーク):11時間開所のみでなく、実際どの程度預けたいかのニーズを把握する努力をお願いしたい。 特に他地域に預けている現状を教えてほしい。潜在需要を把握してこちらに報告することはできるか。
福祉部長:潜在的な需要を計るのは困難である。
五十井八重子区議(生活者ネットワーク):わかった。
河野ゆりえ区議(共産党):区内の親の意向調査などを行っているのか。 特に葛西地域で延長保育の待機児童が多い。西葛西では20名、清新第一では9名の児童が待機している。11時間開所を行うことで、この待機児童は解消され、全ての要望が救える見通しなのか。父母の声を聞いたのか。
保育課長:現在延長に入っている児童も18時半までの開所ですむ場合もあるのでかなりの待機が解消されると思われる。
河野ゆりえ区議(共産党):区がこういう調査して、こういう結論がでました、という資料をみたい。 11時間開所については、子への育児環境と保育士の労働密度を考慮してほしい。パートを雇う、保育士の勤務時間延長で対応するなどの人的な手当をどう考えているのか。
保育課長:いろいろな方向が考えられる。ローテーション勤務やパートによる補強などを含め、現在検討中である。
河野ゆりえ区議(共産党):現在行っている18時からの延長保育は常勤1名+子の人数に応じパートがつくことが国の基準できちんとある。 しかし今回の11時間保育の職員対応については自治体に任された状態。パートと非常勤は異なると思うがどう違うか。
保育課長:非常勤は週30時間、特例パートは週24時間程度である。
河野ゆりえ区議(共産党):保育士以外は非常勤の配置が望ましい。 子の保育環境が悪化しないよう手厚く保育してほしい。改めて要望する。今年は女子保護規定の撤廃などがあり親の就労時間もますます長時間に及ぶ場合も予想される。本来ならもっと延長保育についても枠を増やすなり実施園を増やすなりの対応をお願いしたい。延長保育に留まらず子育てがしやすい、親が働きやすい区になるように願う。
福祉部長:11時間開所になる場合非常勤やパートなど既に実施している他区をみてもいろいろな方法がある。職員のローテーションをとったところもある。国では延長保育をする場合の基本時間は11時間にせよと言っている。特別国が新たな手当を区に降ろして実施するわけではない。現在の体制をできるかぎり取り入れながら行いたい。保育士側の申し出にも応じなければならないので今は調整中である。保育の基本のスタイルということでつめていきたい。区の財源構成は変えずに行っていきたい。
吉越区議(市民ネット):親の都合ばかりでなく子の都合も考えよというのは持論である。しかし時代の流れである。この陳情項目の1と3は表裏一体で、結局夕方の保育時間を延ばしてほしいということである。予算をかけて実施してほしい。10分でも15分でも開所時間を延ばしてほしい。またその人の要望の時間に合わせて30分、1時間区切りということではなく柔軟に対応してほしい。また、ある人が私のところに訪ねてきて自宅で預かれないが過去は保育士をしていた、 夕方30分から1時間の時間で保育園のお迎えにいく代行をすることができると言っていた。そのような体制は検討課題に入っていないのか。
保育課長:労働省の方でファミリーサポートセンターという概念がある。内部で調査しているところである。
吉越区議(市民ネット):陳情項目の1−3は時代の趨勢である。会派によってはいいと言えないところもあるだろう。 しかし早急に結論に踏み切るべきであると思う。
八武崎一郎区議(自民党):少子化と騒がれ子が宝であると言われているが、その中で保育園が子を預かって子は幸せなのか。それが論じられない社会は不幸である。産んですぐ働きにでる、その為には保育園、だから保育園と働く親を援助する、というのはどうか。自分で産んだ子をできるだけ自分で育てる教育を保育課でも親に対してせよ。保育園の入園案内でも集団保育を経験させたいなどの理由では保育園には入園できないと書いてある。どうしても働かないといけない親にとっては必要だと思うが。我が会派としては継続にしてほしい。
議長:資料請求が河野委員から出ているがそれは次回出せるか。
保育課長:在園児の状況は出せるが意向調査はしていないので出せない。
河野ゆりえ区議(自民党):調査は努力してほしい。
議長:継続とする。
次回11月11日(午前中)予定