江戸川区の現状（保育ママ）

Last update:2003/10/30 作成協力：のぶ

１．数値でみる保育ママ

• 江戸川区の公立保育園は東京２３区ないで唯一、０歳児保育を行っておりません。代わりに保育ママ制度があります。
  
• 平成１４年度は２３０名の保育ママが、１人−３人の０歳児を預かりました。
  
• 保育助成係に問い合わせたところ、平成１０年度の申込み総数は６７２件だったそうです。しかし実際に保育ママと契約した件数は、下表をみると１０年度末でも５００件に満たないと推測されます。その差２００名弱の子どもは、認定保育室、無認可園に預けられたのかもしれませんし、親が働くことを断念した、またはよりよい保育環境を求めて他区に引越しをしたのかもしれません。
  
• また、受託児数は年々減少しています。累計（１３年〜１４年の１年で年間累計２１９名減です）理由は不明です。
  
  
• 保育ママの受託状況（江戸川区事務事業報告書H10より）
  

  区分	H10.1	H10.2	H10.3	小計
  保育ママ数	２４１	２４１	２４１	７２３
  受託児数	４５０	４６６	４７１	１、３９６

  区分	H10.4	H10.5	H10.6	H10.7	H10.8	H10.9	H10.10	H10.11	H10.12	小計	累計
  保育ママ数	２３１	２３７	２３７	２３７	２３６	２３７	２３７	２３７	２３８	２、１２７	２、８５０
  受託児数	２４９	２９９	３３９	３５４	３９２	４１６	４３１	４４７	４４５	３、３７２	４、７６８

• 保育ママの受託状況（江戸川区事務事業報告書H11より）
  

  区分	H11.1	H11.2	H11.3	小計
  保育ママ数	２３８	２３７	２３８	７１３
  受託児数	４５８	４６６	４７５	１、３９９

  区分	H11.4	H11.5	H11.6	H11.7	H11.8	H11.9	H11.10	H11.11	H11.12	小計	累計
  保育ママ数	２３０	２２９	２２８	２２７	２２７	２２７	２２９	２３１	２３４	２、０６５	２、７７５
  受託児数	２１６	２５７	２８２	２９６	３３４	３６２	３９２	４０７	４１３	２、９５９	４、３５８

• 保育ママの受託状況（江戸川区事務事業報告書H12より）
  

  区分	H12.1	H12.2	H12.3	小計
  保育ママ数	２３４	２３４	２３４	７０４
  受託児数	４３７	４４７	４５６	１，３４０

  区分	H12.4	H12.5	H12.6	H12.7	H12.8	H12.9	H12.10	H12.11	H12.12	小計	累計
  保育ママ数	２１９	２１９	２２１	２２１	２２５	２２５	２２５	２２９	２２９	２，０１３	２，７１５
  受託児数	２２２	２５５	２７３	２９０	３１６	３４３	３７４	３９４	４０５	２，８７２	４，２１２

• 保育ママの受託状況（江戸川区事務事業報告書H13より）
  

  区分	H13.1	H13.2	H13.3	小計
  保育ママ数	２２９	２２９	２２９	６８７
  受託児数	４２５	４２７	４２６	１，２７８

  区分	H13.4	H13.5	H13.6	H13.7	H13.8	H13.9	H13.10	H13.11	H13.12	小計	累計
  保育ママ数	２１５	２２０	２２０	２１９	２１９	２１９	２１９	２１９	２２４	１，９７４	２，６６１
  受託児数	１８５	２１８	２３４	２５０	２８５	３２０	３５７	３８１	４１０	２，６４０	３，９１８

  　

  
  

• 保育ママの受託状況（江戸川区事務事業報告書H14より）
  

  区分	H14.1	H14.2	H14.3	小計
  保育ママ数	２２４	２２４	２２４	６７２
  受託児数	４１０	４２２	４３４	１，２６６

  区分	H14.4	H14.5	H14.6	H14.7	H14.8	H14.9	H14.10	H14.11	H14.12	小計	累計
  保育ママ数	２１５	２１９	２１８	２１８	２１７	２２０	２１８	２１７	２１７	１，９５９	２，６３１
  受託児数	１６６	１９２	２２３	２４７	２６６	２９２	３２８	３５３	３６６	２，４３３	３，６９９

  　

  
  

• 実際、船堀、小岩、中央地区などは０歳児保育を希望する母親に対して保育ママ数がかなり少なく、秋頃からは殆ど居住地域近くに預けることは不可能です。（データいろいろの４．保育ママ数及び０歳受託児数もご参照ください）
  保育助成係に通勤と反対方向の地域にしか空きがないと言われ、それなら近くの認定保育室の方に預ける方がよいと、相談だけで申込み自体を出さない方もあります。
  
• 少し古いですが、Ｈ４江戸川区区議会議事録中には「小松川の保育を考える会のアンケートによると、”０歳児保育を必要とした人２０人のうち、保育ママを申請した人が７人、残りの１３人は申請しなかった”という結果がでている」という議員の発言があります。
  現在も”０歳児保育を必要とする親が保育ママを申請する割合”はこの程度でしょうし、申請しても実際の契約には至らないケースもあります。
  
• 区役所としては”保育ママが主軸で認定保育室はその補完”という考えです。認定保育室の受託状況は以下のとおりですが、この数値をみればわかるとおり、０歳児の保育を全て保育ママでカバーできるほどに保育ママはいません。またそもそも保育ママを選択しない親もいます。

• 保育室受託児の受託状況（江戸川区事務事業報告書H14より）・・・認定保育室のデータです
  

  区分		H14.1-3	H14.4-12	累計
  ０歳児	区内	４５６	６１０	１，０６６
  	区外	１８	２５	４３
  	小計	４７４	６３５	１，１０９
  １歳児	区内	１３８	２７９	４１７
  	区外	６	６	１２
  	小計	１４４	２８５	４２９
  ２歳児	区内	１３１	２３４	３６５
  	区外	６	１０	１６
  	小計	１３７	２４４	３８１
  合計	区内	７２５	１，１２３	１，８４８
  	区外	３０	４１	７１
  	小計	７５５	１，１６４	１，９１９

• 保育ママ宅への巡回指導件数（抜き打ち）や研修会（夜間）を行い、保育ママの質の向上を図っているようです。
  H14年の巡回件数は、６３７件、研修会は１２回です。

  　

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  ２．保育ママ制度の概要

  • 問い合わせ先、申込み先は江戸川区子ども家庭部保育課保育ママ係です。
    電話０３（３６６２）００７２（代表）〒１３２江戸川区中央１−４−１
    （認定保育室一覧のリーフレットもおいてありますので、もらい忘れないようにしましょう
  • 以下は保育助成係の出しているパンフレットの抜粋です。PDF形式のものは区のHPからダウンロードください。
    （厚生省もとりさげた”３歳児神話”ならぬ”１歳児神話”を未だ堂々と書いてあるあたりが笑えますが-_-;）
    制度そのものは運用次第では大変よいものだと思いますが、区立保育園で0歳児保育を実施せず（＞しつこい　/^^;）親の選択の余地を狭めているのが江戸川区の特長ですね。
    

    
    
    

    • 保育ママ制度とは
      子ども達は、豊かな愛情の中で育まれることがとても大切なことです。とりわけ、人間形成に大切な１歳までの間は、母親のあたたかいぬくもりとスキンシップは欠かせないものです。
      江戸川区の保育ママ制度は、保護者の方が働いていたり病気などで、ご家庭での養育が困難なお子さんを一定期間、母親に代わって保育するものです。
      保育に当たる方を保育ママと呼び、区の認定を受けた方です。
      保育ママの自宅で、家庭的な環境と愛情の中でお子さんをすこやかに育てることを目的としています。
      
    • 保育ママにはこういう人になっていただいています
      1. 子育てに熱意と愛情をおもちの方。
      2. 年齢２５歳以上６５歳未満の方。
      3. 他に職業をもたず就学前のお子さんのいない方。
      4. 保母、教員、助産婦、保健婦、看護婦の資格のある方、又はお子さんを育てた経験のある方。
         
    • 保育に使う部屋
      面積９．９平方メートル（６畳）以上の部屋で保育します。
      
    • 保育ママに預けることのできるお子さん
      生後９週（５７日）目から１歳未満の健康なお子さんです。
      （年齢は４月１日が基準となります）
      
    • 保育する日
      次にあげる「お休み」を除く毎日です。
      ただし、ご両親のどちらかが勤めを休む等の場合は、お子さんとのきずなを強めるために、ご家庭での保育を心がけてください。
      
    • お休みの日
      1. 日曜日、国民の祝日に関する法律に定める休日、１月２日〜３日、１２月２９日〜３１日
      2. 年次休暇（年間１２日）
      3. 保育ママの年次休暇は特定された日ではありませんので、事前によく話し合ったうえ保育ママ保管の「休暇連絡表」により、確認してください。
         
    • 保育時間
      午前８時３０分−午後５時（基本時間）保育時間は、保護者の勤務時間・通勤時間を考慮し、決めさせていただきます。
      上記の時間を超える場合は、時間外保育になります。
      時間外保育は、「午前７時３０分から午後６時」までの範内でお願いします。
      
    • 保護者が負担する費用
      1. 基本保育料　月額　１４，０００円
         （第二子減額制度があり、その場合は７，０００円は区が補助します）
      2. 雑費　月額　３，０００円（光熱水費、消耗品）
      3. 時間外保育の費用　１時間あたり　４００円
      4. お子さんのミルク・離乳食（お弁当・おやつ・おむつ・着替え等は持ち込みになります。
         
    • 申込みに必要なもの
      1. 乳児委託申込書（保育課指定のもの）
      2. 保護者(父母など）が保育に困難とする証明書
         　・会社勤めなどの方は、在職（内定）証明書
         　　※なお、内定証明書の方は、後日「勤務証明書」を提出ください。
         　・自営などの方は、確定申告書の写しまたは営業許可書等の写し
         　・入院・自宅療養の方は、診断書または証明書
         　・在学中の方は、在学証明書及び時間割表
      3. お子さんの健康診断書（預ける約１ヶ月前までのもの=母子手帳でも可）
         
    • 保育ママの紹介
      1. 書類審査の結果、該当されるお子さんにつきましては、自宅付近等の保育ママをご紹介いたします。
      2. ご紹介は申込み順ではなく、保育の必要性や委託時期の早い方の順等に、おおむね１ヶ月前からご紹介いたします。
      3. 委託される地域、時期、条件（委託時間等）によっては、ご希望の時期にご紹介できないことがありますので、あらかじめご了承ください。
         
    • 保育ママとの面接
      保護者の方は、紹介を受けた保育ママと、お子さんの保育について話し合いをしていただきます。
      《面接の手順》
      1. 紹介を受けた日より２日以内に保育ママ宅へ電話をし、面接の日程を決めてください。
      2. 面接には、母子手帳をご持参の上、お子さんと保護者(主にご両親）で保育ママ宅を訪問してください。
      3. 面接の内容は、委託開始日・委託時間・災害時の連絡先・主に送り迎えする方・赤ちゃんの健康状態・ならし保育・休暇・保育料・その他守るべき事項についての取り決めを、お互いが納得するまで話し合ってください。
      4. 面接の結果を保育課保育ママ係りまでご連絡ください。
         
    • 契約の締結
      面接の結果、話し合いが整いますと保護者の方と保育ママとの間で、契約を結んでいただきます。
      契約書は、正本２枚（印紙添付のもので保護者、保育ママ各１通ずつ保管）、副本（保育課提出用･印紙不要）の合計３通を作成し、副本は保育ママにお渡しください。
      
    • 保育ママに対する助成
      保育ママには、お子さんの処遇向上と保護者負担の軽減を図るために、区はおもに次のような補助を行っています。
      1. 保育補助費                         月額　　５３，０００円
      2. 環境整備費　                       月額　　２５，０００円
      3. 施設冬季加算（１１〜３月）    　月額　　　３，５００円
      4. 期末援助費　                  　　 年額　３００，０００円
      5. 賠償責任保険料　                 年額　　　７，２００円
      6. 第２子減額分保育費　           月額　　　７，０００円

      このほかにも、ベビーカーや玩具等の保育用品を貸与し、お子さん一人一人に対して障害保険に加入するなど、さ様々な補助を行っています。
      また、保育ママを対象に研修（年４回・夜間）、巡回指導、健康診断（年２回・午前）等を行っています。
      豊かな経験と新しい知識で、愛情と誠意をもって保育にあたっていますので、育児で困ったこと等お気軽にご相談ください。
      

  保護者の方へお願い
  
  保育ママ制度は、保育ママの愛情と善意、またそのご家族の理解によって行われています。保護者のみなさんも、ぜひご理解ください。
  
  

  • 保育ママに対する助成
    1. 保育ママは、１名から３名までのお子さんを保育しています。特にお子さんが、怪我や病気のとき、または熱がででたり体調がおかしいまま預けますと、他のお子さんに病気をうつすなど、迷惑をかけるばかりでなく、事故のもとになります。
       このようなときは、保育ママに預けることはできませんので、お子さんが健康になるまで、ご自宅で保育してください。
    2. 保健所での健康診断（３ヶ月・６ヶ月 ・９ヶ月健診等）は、必ず保護者の方が連れて行き、母子手帳をご持参の上、結果を保育ママにご報告ください。
    3. お子さんを元気で丈夫に育てるためには、お子さんの生活リズム（ペース）で過ごすことが大切です。夜更かしや遠出は、体の調子を崩しやすくします。できるだけ避けてください。
       
  • ならし保育
    委託当初、３日〜７日間の「ならし保育」（短時間保育＝早めのお迎え等）が必要です。お子さんが新しい環境や保育ママに慣れるための大切な期間です。
    また、保育ママがすでに預かっているお子さんと、新しいお子さんが慣れる時期でもありますので、ご協力をお願いします。
    
  • 代替保育
    委託期間中、保育ママが慶弔・病気等の理由により、一時的に（数時間）保育にあたれないときがあります。どうしても、保護者側でも都合のつかない場合には、保育ママにその旨をお伝えください。区から「他の保育ママ」をご紹介します。
    代替保育費用は、区が負担します。
    ただし、時間外保育料は、保護者負担となります。
    
    
  • その他
    1. 預けるときまでに、ほ乳びんにならしておいてください。
    2. 保護者（お父さん・お母さん等）のお仕事がお休みの日は、お子さんを保育しましょう。
       お子さんとのスキンシップとコミュニケーションの絶好の機会と考えてください。
    3. 住所・勤務先・家族の異動･契約取消等、ご家族の状況に変更があったときは、保育課保育ママ係へ必ずご連絡ください。
    4. 区の紹介を受ける前に、保育ママと事実上の契約の話し合いは、ご遠慮ください。
       

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