●子ども家庭実態調査」についての区議会における議論(区議会議事録からの関係部分抜粋)
○平成15年第3回定例会−09月25日-03号
(早川和江議員)
初めに、子育て支援について三点お伺いします。
第一点目は、子育てをめぐる環境についてであります。(中略)
私自身も、仕事を持ちながら女手一つで二人の娘を育てあげましたが、両親や隣近所などからのさまざまな支援があったことが大きな力となっています。親が子育ての中心で、子育てに責任を持つことは当然でありますが、親のみの子育てが難しくなり、充実した子育て支援に依存しなければならない社会になってきていることも確かなことです。かつては、親を支える仕組みが地域の中で自然に備えられていましたが、現在はそれを意識的につくり上げていかなければなりません。
そこで、まず現在の子育てをめぐる環境の状況について、どのように認識しているのか、御所見をお伺いいたします。
いやー自民党にこのようなカーチャン議員がいらしたとは!おっしゃることもその通り!お姐は嬉しく思います
(多田区長)
まず、子育て支援についてでありますが、今いろいろと言われております子育てに関するさまざまな諸問題、少子化でありますとか、あるいは核家族化でありますとか、出生率の低下、人間関係の希薄化でありますとか、育児のストレス、さまざまにあります。虐待の問題もあります。こういったことがいろいろ顕在化しておりまして、これをとにかく何とかしなければいけない、こういうことでありますが、つまり核家族化を急に大家族にするわけにもいかないというようなこともありまして、時代とともに子育てをする環境変化がありますので、新しい時代での子育て環境というものを見詰め直しまして、そこにどういう形で支えをするか、支援をするか、こういうことが課題になってくるわけであります。
そのことに向けて、江戸川区も子どもさんたちの多い区でありますから、子育て支援というものは第一命題と掲げまして、招集のごあいさつでも申し上げましたけれども、何としてもいい子を育てるべく、地域を挙げてこれを応援するという体制をとっていこうと、こういうことにしているわけであります。
幸いなことに、先般行いました乳幼児の子育て中の、子育て意識調査を三千人の方々にいたしましたが、大変いい結果が出ておりまして、江戸川区は子育てがしやすいというふうに言ってくださった方が九五%でございました。永住したいという方々は九二%、子育てが楽しいと言ってくださった方が九〇%を超えるということでございまして、これは先般、招集のあいさつでも申し上げましたけれども、つまり江戸川区で小さいお子さんを育てておられる御家族の方々が安定した気持ちの中で子育てをしているということが判明したわけでございまして、そのことは大変うれしいことでございますので、その意味において、江戸川区は健全な子育てが行われていると言ってもいいのではないかというふうに思います。
しかし、先ほど申し上げたようなさまざまな今日的課題もありますから、それを極力なくしていくという努力も一方でするということでございまして、そのために区を挙げて努力すると、こういう取り組みが必要でございます。長期計画にもさまざまにそうしたことを掲げまして、これからの取り組みを決めているところでございます。
○平成15年第4回定例会−12月01日-02号
(土田アイ子議員)
今年、江戸川区が三千人のゼロ歳から六歳までの子どもを持つ保護者を対象にして行った子ども家庭実態調査報告が七月に発表され、江戸川区は子育てしやすい街、子育て家族が多い街、いつまでも住み続けたい街、地域における身近な子育て支援に期待等のポイントが示されました。また、これからの課題として、家庭で子育てしている人への支援、情報提供の充実、子育て経験・機会づくりへの取り組み、地域ぐるみの子育て支援の展開の四点が明らかにされました。我が党は、この調査が時を得たものと高く評価し、次のステップへの大きな足がかりになるものと考えます。
さらに、国においても本年七月、この実態調査発表と同じ時期に次世代育成支援対策推進法が制定されました。この法律では、将来を担う次世代を育成しやすい環境を整えることであり、そのため、平成十六年度中に市区町村と従業員三百人を超える企業には行動計画の策定を義務づけています。さらに、この計画策定前にニーズ調査が求められていますが、本区は既に実態調査はされています。先見性を持った区の取り組みに改めて評価いたします。
そこで、区長にお尋ねいたします。
この計画策定の基本には、子どもにかかわる種々の権利が擁護され、このような中で子どもの幸せを第一に、子どもの利益が最大限に尊重され、特に子育ては男女が共同して行うべきとの視点に立っています。さらに、地域における社会資源の効果的利用等も明確にされています。
質問の第一点は、この計画に既に取り組まれていると思いますが、スケジュール及び現状をお聞かせください。第二点は、子育て支援は全庁的、全区的に取り組む必要があると考えます。どのような内容で進められるのかをお聞かせください。
江戸川区独自の、まさに江戸川子育て方式をつくり上げ、子どもたちの瞳が輝く地域社会へ、区長の決意と実行力が期待されることから、前向きなお答えをお聞かせください。
(多田区長)
次世代支援対策推進法の交付に伴います諸般のこれからの取り組みでございますが、行動計画を策定することになっておりまして、平成十六年八月までに国に対して指標目標を提示すると、こういうことになっておるわけであります。一つの目標を報告するというようなことが義務化されておるわけでありまして、ここに向けまして行動計画を策定していかなければなりませんが、その前段に御質問にありましたニーズ調査でありますとか、現状分析、いろいろやっていかなければなりません。
これは、子ども家庭部だけの問題ではありませんで、全庁的な取り組みが必要になります。いろいろな部でこのことにかかわってまいりますので、既に十一月に全庁の検討会を設置いたしまして、これから諸般の作業を進めていくことになります。そういった作業を進めまして、かなり膨大な作業になるかと思いますが、これを行いまして、最終的には十七年三月に行動計画策定発表、公表ということになっておりますので、精力的にこれを取り組みたいと思っておりますが、当然、この過程の中では、いろいろな方々の御意見も伺わなければなりません。(<エドマム協議会いつでもご意見しまっせ!)審議もしていただかなければなりませんので、そういったことはおいおい、また作業が進むに従いまして明らかにいたしまして、皆さん方にも御協力を賜るという場面があるかもわかりませんが、その節はどうかよろしくお願いいたします。
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