区長からのアンケート結果(回答)


11福保庶イ1−11第1号
平成11年7月23日

江戸川ワークマム 代表 ○○ ○○様

                        江戸川区長 多田 正見

アンケート調査について(回答)

 依頼のありましたアンケート調査について、別紙により、回答します。

担当 福祉部保育課
保育係 5662-0066
保育助成係 5662-0072

質 問それに対する区としての回答
1.現行の江戸川区行政についてどう考えますか。
−1)23区で唯一公立保育園でのゼロ歳児保育を実施していない事について
(*保育ママのみでは人数不足、需要のある地域に在住していないなどの問題点がある)
 保育ママ制度が発足して、30年になります。江戸川区では、乳幼児の保育は家庭保育を第一義としています。しかし、さまざまな事情でどうしても母親等が家庭保育できない0歳児は、区立の保育園で集団保育するのではなく、母親の家庭保育に最も近い環境の中、母親の温もりとスキンシップが感じられる保育ママによる保育を今後も充実していきます。
 保育ママは現在、228名で預かっている赤ちゃんは282名、年度末は例年500人近い赤ちゃんをお預かりしています。
 保育ママ数は全体的に充足しております。これからも、充実に努めていきます。
1−2)公立保育園52園中夜7時までの延長保育を実施しているのが5園(全園の10%以下)、延長保育定員が100名のみであることについて 延長保育については、昭和59年から実施しておりますが、当初は3園でした。これまでも、必要に応じ実施園を増やしてきました。今後も同様に考えております。
1−3)厚生省では1日の保育時間は11時間が基本であるとしているにも関わらず、江戸川区では特例保育を入れても10時間半(基本は8時半ー17時、特例保育は前後1時間のみ)であることについて 厚生省が児童福祉法の関係省令で定めている保育時間は原則8時間です。11時間については、国の特別保育事業実施要綱の中で延長保育にかかわる補助金の支給要件となっている開所時間の規定です。
1−4)前区長は”子どもが小さいうちは母親のぬくもりを”と、0歳児は保育ママ、延長保育はできるだけ実施しないという方針をお持ちだったが、今後もこの方針を踏襲していくのが望ましいと考えるか前区長の方針については、基本的に引き継ぎたいと考えております。
1−5)保育行政の充実が少子化の歯止めになると思うが、江戸川区では今後どのような保育サービスを住民に提供していくのが望ましいと考えるか。 保護者にとっても、子どもにとっても、望ましいサービスを提供していきたいと考えております。
2.保育全般について
1)現行の基本保育時間(7時半−18時)では子どもの送迎(特に迎え)が間に合わない親が多数おり、核家族ではベビーシッターなどを頼み二重保育をして乗り切っているという現状をどう考えるか。
 (*不況化で毎日の定時退社もままならない、また通勤時間が長い、基本の勤務終了時間が5時とは限らない例が多い)
 最近の調査では、ベビーシッター等による二重保育は73名、全園児の1.3%という状況にあります。現況をよく捉え、対応していきたいと考えます。
2−2) 0歳児保育を必要としている親が多数いるにも関わらず、保育ママ制度のみでしか対策を講じていないことについて 0歳児保育は集団保育でなく、母親の家庭保育に最も近い環境の中、母親の温もりとスピンシップが感じられる保育ママによる保育をベストと考えていますので、今後も保育ママ制度を充実していきたいと考えております。
2−3) 子どもが低年齢でも働き続ける母親をどう思うか
(*末子が1歳未満で働いている母親の割合は、パートも含め全体の25%程度である)
 乳幼児の保育は母親による家庭保育が最も望ましいと考えますが、女性の社会進出意欲の向上、経済的環境等の変化からも、自然なことと考えます。
2−4)乳幼児(0歳児保育を含む)のうちからの集団保育についてどう思うか  働いている等の理由により保育に欠ける乳幼児に対し、社会的保育を実施することは必要なことです。0歳については、その子のことを思うと、母親の家庭保育に最も近い環境の中、母親の温もりとスキンシップが感じられる保育ママ制度がベストと考えます。
2−5)従来の江戸川区保育行政の方針(項目1ー5)参照)には、区民のニーズという要素が欠落している。保育事業といえども行政サービスの一環であるのだから、区民のニーズに基づかれるべきであるという前提がある筈だが、このことについてどう考えるか。  今年度は、南篠崎第三保育園が開園し、江戸川区には区立で52園、私立25園の保育園があります。また、0歳から5歳の人口、保育園児童定数、いずれも23区一番です。これまでも、地域の保育需要にあわせ、定数の見直しを行ったり、施設を増やしたり、決して区民ニーズが欠落しているとは思っておりません。今後も区民ニーズをくみとりながら、行政として責任ある施策を実施していきたいと考えます。
 


 
上記回答に対する江戸川ワークマムとしての意見
全体的にみて 区長にあてたものですが、保育課が担当課となるので、そちらで回答を作成された様です。^^;
こちらは区長の意見が聞きたかったので、秘書係へアンケートのお願いにいったのですが。  実際の職務に当たっている職員が区行政方針にボトムアップできるシステムに江戸川区はなっていないので、このような内容でも仕方ないのかなあ。。。-_-;
1−1) 「保育ママは全体的に充足している」とあるが裏を返せば”地域的に見ると全く充足していない”ということですね。(保育ママについての各地区別人数はこちらをみてね)特に小岩地区は少ない!(北小岩には1人もいません)。船堀も少なく、駅近辺には殆ど保育ママがいません。需要と供給が合わなければ全く意味がなく、これに対する方策は現状区では何もありません。 根本的な対応改善が期待されます。
1−2) 「必要に応じ(延長保育の)実施園を増やしてきました」とありますが始めたのもS59年、実施園も少なく対応が遅すぎます。私立認可園を合わせても江戸川区の延長実施園率は昨年16%と東京23区中21位の低さ(最高は文京区の81%)です。東京都多摩市などは100%実施しています。私立園に比べ公立園の対応の遅さが実施園率を下げているのは明らかです。せめて早急に23区平均値までこの実施園数率を引き上げ、延長保育定員を増やしていただけることを期待します。  
1−3) 厚生省(児童家庭局の審議会議事録はこちら特にH11.3の全国児童福祉主管課長会議で言及されています)及び東京都福祉局(東京都の審議会等検索はこちら)では”個々の子どもの保育時間は原則8時間、しかし8時間では間に合わない親が多い現状であり、親の就業時間も様々であるから1日11時間は開所する”ことを求め、開所基本時間11時間(開所時間帯は地域の需要に応じて保育所の長が弾力的に設定すると決められています)+延長保育の実施が98年度から求められています。今年度は激変緩和措置としてその為の対応にあたる年です。時代の流れに対応し早急に江戸川区も保育サービスを改善してくださることを期待します。
1−4) これは江戸川区保育課の回答だから仕方がないですね。でも「基本的に引き継ぐ」意向だということは延長保育もできればしたくないという方針なんでしょうか。過去の区長は区議会でそう発言されていましたのでそうなりますよね。現状そうだし、大変困りますね。
1−5) 具体的に何も書いてないので、どんなサービスをしたいのかわかりません。@_@?
2−1)「最近の調査」の収集時期、対象者など、何を指しているのかの詳細が 具体的にわかりません。 保育園職員が把握している毎日二重保育の人という意味でしょうか。少なくとも不定期に利用する人は入っていない数だと思われます。
2−2)1−4)に同じ。しかしなぜ「ベストな環境」で過去様々な事件が発生するのか謎です。。。少なくとも保育ママと保護者の間で問題が起ったら”申し訳ありませんが当事者間で対応してください”と突っぱねずに、自分の管轄なのだから、間に入って問題を解決してあげてください。m(_ _)m  親が保育ママに直接言いにくいことだってあるのですから。これは切なるお願いです。
2−3)「自然なこと」と考える割には保育サービスの対応は亀の歩み以下にのろのろーとろとろーなのですがなんとかならないでしょうか。。。^^;
2−4)2−2)に同じ。
2−5)98年1月の0歳から5歳までの江戸川区人口は38、169人、保育園定員は8、561人と23区で一番多いです。しかし、この保育園定員を0−5歳人口で割る保育園普及率は、昨年度江戸川区は22%であり、23区中21位という低さです。詳細はこちらでご確認ください。今年も1園南篠崎第三保育園(ある年齢では数十倍の競争率だったと聞いています)が開園されたのみですから、23区最下位を争っている ;_; ことに変わりはありません。現状をよく認識し、早急な改善に努めてくださるよう期待いたします。>区長&区役所の皆様

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