お姐&プレWDさん厚生省に行く!!  2000年3月6日


・日時: 平成12年3月6日午後1時半〜2時頃
・場所: 厚生省児童家庭局保育課
・厚生省に相談にいった人:お姐、プレWDさん

お姐コメント:
 江戸川ワークマムサポーターのプレWDさんとお姐が 厚生省児童家庭局保育課にて「江戸川区のゼロ歳児保育とその現状」 について話をして来ました。
 予想以上に事務官が江戸川区の現状を把握していたのと 保護者の立場を理解していたことが分かりこれは嬉しい誤算でした。 例えば「ゼロ歳児の待機児童数が数十名であっても、そもそも 諦めて申し込んでいない親も多いだろうし、保育ママに流れて いった数も待機児童に加えるべきだ...」などの発言から それが読みとれたのでした。
 中でも「厚生省としては保護者のニーズが実際にあるのだという 数字がないと動けない」という言葉が胸に残りました。 公立保育園でゼロ歳児保育を行って欲しいという親の声を 数字にして行かねばならん!!と思ったのですが。。。区が 可及的速やかかつ積極的に適切な項目のアンケートをとって下さるとは (今までの対応を考えると)全く思えないし...=_=;  江戸川区って全区的な父母連がないからなかなかまとまった 保護者の総意を述べる機会もないのですよね。
 江戸川ワークマムは従来型の父母連とは一線を画すものですが 何かしらできることがあったらいいなぁと思ったのでした。

しかしながらコブつきで、途中で赤子はむずかり出してしまい 天下の(?)厚生省に来て授乳までしてしまったお姐って 一体。。。/^o^:


厚生省側に提出された要望文書(プレWDさん作成)は以下の通りです。


江戸川区に対する指導のお願い

H12.3

 1.0歳児保育についての過去の経緯
  ○ 中里前区長の方針(多田現区長も前区長の方針を踏襲)
   「0歳児は家庭で育てるべき」
   → 公立保育園では0歳児保育を行わず、保育ママで対応
  ○ 過去30年間、公立園での0歳児保育を求める陳情が区議会に提出され続けている。
    平成8年には「公立保育園でゼロ歳児保育をすすめるための陳情」が区議会で採択される。

 2.現状
  ○ 江戸川ワークマム*が、公立園での0歳児保育の実施や延長保育の拡充などを求める陳情書を、昨年7月に2325名の署名とともに区議会に提出し、現在、区民福祉委員会において区議会での取扱方針を審議中。
    * 江戸川ワークマム
     政党運動や既存の市民活動団体とは全く無縁の「乳飲み子の預け先にひたすら困った働く母」 により昨年5月結成。
 インターネットを使った素人集団の活動として、日経(7/5)、読売(7/20)、毎日(7/23)各紙や日本TV「特捜プロジェクト」(9/18)で取り上げられる。
  ○ 区民福祉委員会では、公立園での0歳児保育について、「0歳児は家庭で育てるべき。30年間続く保育ママ制度を活用すべき」とする区・自民党等と「時代の趨勢。区民のニーズがあり実施すべき」とする他党の間で意見がまとまらず、区議会で採択されない可能性。  (次回3/16で方針が決まる模様)

 3.江戸川区への質問状とその回答
  ○ 江戸川ワークマムのHP(http://www.geocities.co.jp/SweetHome/2499/)を見た小生が、0歳児保育について保育ママを原則とする従来の区の方針について児童福祉法上の疑義を感じ、区に対し質問、別紙のような回答を得る。
  ○ 上記質問の趣旨は、0歳児であっても、保護者が希望すれば保育園で預けるのが原則なのではないか、ということ。

 4.厚生省へのお願い
  ○ 江戸川区に対して、児童福祉法第24条第1項を遵守し、0歳児であっても保護者が希望すれば保育園での保育を原則とするよう指導して頂きたい。
  (区議会での取扱方針が決まる3/16までにお願いします。できれば文書で。)


別紙として添付資料(プレWDさんの区への質問文書とその回答)があります。詳細はこちら!!

○厚生省児童家庭局保育課のコメント

・保育の実施主体である市区町村の実状は色々とあるとは思うが、 厚生省としては、保育の実施は施設(保育所)の方が望ましいと考えており、 保育ママは「応急措置」という認識である
・平成12年度から家庭的保育事業(保育ママ)を行う市区町村に対して補助をする ことにしたが、これは増大する保育需要に対し保育所の増設・新設では追いつかない 場合の「応急措置」として行うものである。またこの事業は、保育所を通じて保育ママの申込・ あっせんを行うなど保育所と連携して行うことになっている。 (注:この保育ママの資格要件は、 「保育士又は看護婦の資格を持っていること」となっており、 補助を受ける市区町村の資格要件は「当該市区町村内に0歳児保育を行う保育所を有し、 かつ、施設の増設又は定員を増員させていく計画であること」となっています。現状の 江戸川区の保育ママは該当いたしません 詳細は こちら
・江戸川区に対しては、昨年2月に待機児童の解消に努力するよう指導している。 その際、保育ママ制度についても説明を受けたが、たとえ保育ママに預けていても 保護者が保育所での保育を望んでいれば「待機児童」であり、保育ママにこだわらず 利用者のニーズがあれば保育所でも保育するなどして待機児童の解消に努めるよう言ってある。
・江戸川区は利用者に対しアンケートをするなど利用者のニーズを確認すべき。 利用者ニーズを踏まえずに保育ママに固執しているとしたら問題。 厚生省保育課として区に対し電話する方向で検討したい。
・江戸川区は1歳児の待機児童が非常に多いのに、 0歳児の待機児童が数十人(注:H10か11の4月時点の江戸川区統計の模様)というのは、 そもそも入所を最初から諦めてしまっていて数字に表れてない人々がいるのだと思う。 厚生省としても今まで数字に表れてこなかった部分についての問題意識を持っていて、 今度の4月の待機児童の調査からはそのような部分が数字に表れるようにしたいと 考えている。その結果もし顕著に数字に表れるようであれば、強く指導したいと考えている。
・先日の朝日新聞の記事を読んだが、江戸川区長があそこまで(注: 「保育園で預からなくても保育ママ制度がある」発言と理解)言うのか、と正直驚いた。
・保育ママについては、保育ママが休みの時などの対応など問題があり、 保育ママ制度を廃止していく市町村もあることは承知している。


ちなみに、厚生省保育課は、 H12.3.6に江戸川区保育課に「なぜ、保育ママに固執するのか。 区長の考えだけでなく、利用者のニーズを踏まえて保育を行うのが行政のあるべき 姿勢ではないか。利用者アンケートを実施し、もし保育園での0歳児保育を求める声が多ければ実施すべき」 という旨の電話をしたそうです。

また、東京都にもプレWDさんが同様の話をした結果、 東京都子育て推進課は、H12.3.6に江戸川区保育課長に 「都としては、乳児であっても 原則として保育所で保育していただきたいと考えている。 実施主体としての自主性、 地域の事情などもあるかと思うが、待機児童の解消に努めてほしい」 という内容の電話をしたそうです。