現在江戸川区では一人会派※1(上田令子も一人会派です)は、今年度においては質問時間20分しかも年1回と制限され、しかも決算特別委員会※2(通称「決特」)、予算特別委員会※3(通称「予特」)に出席することができません※4。
注釈:
※1 会派とは
人によって、それぞれ物事に対する考え方が違うように、議員も区政に対する考え方や意見が違います。 しかし、議会は、合議制の意思決定機関ですから、多数の意見で物事が決まります。そこで政党や同じような考え方、意見を持つ議員は、自分たちの考えを、区政に効果的に反映させるため集まって活動しています。このグループを「会派」と呼んでいます。 交渉会派とは議会運営委員会(議会運営を円滑に行うため、議会運営に関する案件について、協議し、意見調整を図る場として設置された委員会)に委員を出せる会派のことです。
※2 決算特別委員会
前年度の一般会計、特別会計の決算内容について予算がどのように執行されたかそれは適正だったか等の審議を行うもの。
※3 予算特別委員会
次年度の予算について同じく審議を行うもの。
※4 江戸川区議会における予特・決特の委員の選出
「幹事長会・議会運営委員会理事会・議会運営委員会の協議事項一覧」(平成19年5月11日幹事長会確認)14により理事会において検討・内定し、議運で決定しています。(「江戸川区議会関係法規集の別紙2に記載)今回の決特委員の選出については、19年8月8日の理事会において検討・内定されました。
内容:「決算特別委員会の設置について」を案件とし、協議。委員定数及び委員の選出について、前期は「会派所属議員数に対して3人に1人の割合で選出し、委員数は15人」とした。結果として前期と同様の選出方法とすることで内定しました。つまり、江戸川区議会の場合、委員は3人以上の会派から選出することとなっており、議員が予特・決特の委員になるために備えておかなければならない要件は本来ないはずなのに一人会派は出られないということになっています。千代田、港、渋谷、中野、杉並、板橋、練馬、江東、葛飾は議員全員が出られ定数の1/3を条件にしているのは江戸川区だけです。
“一人会派の扱いについての現状”
江戸川区の現状
本会議 会派持ち時間(案) 平成19年5月29日議運理事会資料 | ||
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☆ 基本的な考え方 ※1 一般質問 2日間 午後1時~5時(1日あたり4時間) ※2 休憩時間 25分 ※3 質問時間と答弁時間の割合、質問時間2/3、答弁時間1/3 ※4 各会派の質問時間は、5分単位とし5分未満は2捨3入 ※5 交渉会派の基礎時間は2日間をとおして20分とする。 |
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総時間 | (4時間※1×60分-25分※2) 2日×2/3※3≒ 290分 | |
基礎時間 | 交渉会派 20分 | |
一人当たりの 持ち時間 |
{290分-(20分×4会派)}÷44人≒4.8分(一人あたり) | |
各 派 持 時 間 |
自由民主党 | 4.8分 × 17人 ≒ 80分※4 +20分※5 = 100分 |
公明党 | 4.8分 × 13人 ≒ 60分※4 +20分※5= 80分 | |
民主党・ 生活者ネットワーク |
4.8分 × 6人 ≒ 30分※4 +20分※5= 50分 | |
日本共産党 | 4.8分 × 5人 ≒ 25分※4 +20分※5= 45分 | |
一人の会 | 定例会4回につき1回とし、持ち時間は20分 (4.8分 × 4回 = 19.2分 ≒ 20分) |
|
無所属クラブ | ||
プロジェクト江戸川 | ||
計 | (一人会派のうち1人が質問した場合) 295分 |
23区の現状
一人会派の質問時間・質問回数の取扱いについて(区部):平成19年6月11日現在 | |||||||||
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ブロック | 区名 | 数 | 質問時間の制限 | 年間質問回数の制限 | 根拠 | ||||
あり | なし | ありの場合 1定例会あたり |
あり | なし | ありの場合 一年に |
||||
1 | 千代田 | 5 | ○ | ○ | なし | ||||
中央 | 1 | ○ | 20分 | ○ | 2回 | 申し合わせ事項 | |||
港 | 0 | - | - | - | - | - | - | 19.6.4現在、申し合わせ事項は継承されていない | |
新宿 | 1 | ○ | 20分 | ○ | 申し合わせ事項 | ||||
2 | 文京 | 0 | ○ | 概ね60分以内 | - | - | 19.4改選後、無所属議員なし(※2) | 申し合わせ事項 | |
台東 | 0 | ○ | 4分 | ○ | 4定例会で各1回 一般質問は前定例会で質問していない場合は2回分まとめて質問できる |
申し合わせ事項 | |||
北 | 3 | ○ | 20分 | ○ | 議会確認事項 | ||||
荒川 | 3 | ○ | 10分 年間40分 |
○ | 1回の質問時間が30分以上60分以内となっているため、年1回しか質問できない | 申し合わせ事項 | |||
3 | 品川 | 0 | ○ | 5分 | ○ | 一般質問の実施時間は、最低20分以上となっているので必然的に年1回となる | 申し合わせ事項 | ||
目黒 | 2 | ○ | 15分 30分から質問できる |
○ | 2回 | 申し合わせ事項 | |||
大田 | 2 | ○ | 1年間40分 | ○ | 2回 | 申し合わせ事項 | |||
世田谷 | 4 | ○ | 10分以内 | ○ | 一定例会の一般質問時間は、一人10分以内(一人会派含む。)となっているため、各定例会1回となる | 申し合わせ事項 | |||
渋谷 | 4 | ○ | 1年間20分 | ○ | 申し合わせ事項 | ||||
4 | 中野 | 6 | ○ | 15分 | ○ | 申し合わせ事項 | |||
杉並 | 4 | ○ | 再質問を含め、概ね30分 | ○ | 申し合わせ事項 | ||||
豊島 | 3 | ○ | 1年間で40分 | ○ | 申し合わせ事項 | ||||
板橋 | 1 | ○ | 1年間で27分 | ○ | 2回 | 議会慣行 | |||
練馬 | 5 | ○ | 概ね25分、答弁・再質問を含め45分 | ○ | 1回 | 申し合わせ事項 | |||
5 | 墨田 | 2 | ○ | 概ね30分 | ○ | 特になし | |||
江東 | 1 | ○ | 概ね15分 | ○ | 1回 | 申し合わせ事項 | |||
足立 | 0 | - | - | - | - | - | - | 現在、一人会派を認めていない(※1) | |
葛飾 | 2 | ○ | 20分 | ○ | 申し合わせ事項 | ||||
江戸川 | 3 | ○ | 定例会(1回あたり4.8分)4回につき1回とし、20分の持ち時間で質問を行う | ○ | 1回 | 申し合わせ事項(19.6改正) | |||
都議会 | 4 | ○ | 年間13分(2定~4定各3分、1定4分)1年分をまとめて1回で行う | ○ | 1回 | 申し合わせ事項 | |||
*「数」は、19年6月に各区HPから調査(無所属議員・無会派議員等を含む)
※1 (参考)19.5.25現在、無会派議員1人の質問時間は25分、4定例会中1回のみ質問可 ※2 (参考)前期までは、年2回・無所属議員(2名)は一定例会につき1名が交互に質問できる |
東京市部の現状
一人会派の質問時間・質問回数の取扱いについて(市部):平成19年6月11日現在 | |||||||||
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市名 | 数 | 質問時間の制限 | 年間質問回数の制限 | 根拠 | |||||
あり | なし | ありの場合 1定例会あたり |
あり | なし | ありの場合 一年に |
||||
1 | 八王子 | 1 | ○ | 40分(質問時間のみ) | ○ | 全ての議員に適用 | |||
2 | 立川 | 0 | ○ | ○ | |||||
3 | 武蔵野 | 2 | ○ | 20分(答弁を含まない) | ○ | 申し合わせ事項 | |||
4 | 三鷹 | 0 | ○ | 10分(基礎時間・一人当たり持時間合算方式によって算出した時間を上回らない範囲内) | ○ | 申し合わせ事項 | |||
5 | 青梅 | 2 | ○ | 40分 | ○ | 全ての議員に適用 | 申し合わせ事項 | ||
6 | 府中 | 0 | ○ | ○ | |||||
7 | 昭島 | 2 | ○ | 40分 | ○ | 全ての議員に適用 | 申し合わせ事項 | ||
8 | 調布 | 2 | ○ | 60分(答弁含む) | ○ | 全ての議員に適用 | 申し合わせ事項 | ||
9 | 町田 | 0 | ○ | 60分(答弁含む) | ○ | 申し合わせ事項 | |||
10 | 小金井 | 2 | ○ | 概ね60分(答弁含む) | ○ | 全ての議員に適用 | 申し合わせ事項 | ||
11 | 小平 | 0 | ○ | 答弁含み概ね1時間の努力目標とする(※1) | ○ | 全ての議員に適用 | 申し合わせ事項 | ||
12 | 日野 | 3 | ○ | 60分(答弁含む) | ○ | 全ての議員に適用 | |||
13 | 東村山 | 2 | ○ | 20分 | ○ | 全ての議員に適用 | |||
14 | 国分寺 | 1 | ○ | ○ | |||||
15 | 国立 | 2 | ○ | 60分 | ○ | 先例集 | |||
16 | 福生 | 1 | ○ | ○ | |||||
17 | 狛江 | 2 | ○ | ○ | 他の会派と同じ | ||||
18 | 東大和 | 2 | ○ | 100分(答弁含む) | ○ | 全ての議員に適用 | 申し合わせ事項 | ||
19 | 清瀬 | 1 | ○ | 20分 | ○ | 申し合わせ事項 | |||
20 | 東久留米 | 3 | ○ | 60分 | ○ | 全ての議員に適用 | 申し合わせ事項 | ||
21 | 武蔵村山 | 1 | ○ | ○ | |||||
22 | 多摩 | 1 | ○ | 35分(質問時間のみ) | ○ | ||||
23 | 稲城 | 0 | ○ | 45分 | ○ | 全ての議員に適用 | 申し合わせ事項 | ||
24 | 羽村 | 6 | ○ | 60分 | ○ | 先例による | |||
25 | あきる野 | 5 | ○ | 60分(答弁含む努力目標) | ○ | 申し合わせ事項 | |||
26 | 西東京 | 2 | ○ | 3定の代表質問時は無所属議員は60分。その他の定例会では会派所属の有無に係わらず50分(答弁含む) | ○ | 申し合わせ事項 | |||
*「数」は、19年6月に各市HPから調査(無所属議員・無会派議員等を含む) ※1 ただし、会派単位で行う代表質問は、無会派議員に認めていない。 |
“会派の定義”
23区の現状
会派に関する調査(区 部):平成19年6月11日現在 | |||
---|---|---|---|
区名 | 区議会の会派として認める 構成人数 |
交渉会派として認める 構成人数 |
|
1 | 千代田 | 1人以上 | 1人以上 |
中央 | 2人以上 | 2人以上 | |
港 | 2人以上 | 3人以上 | |
新宿 | 1人以上 | 3人以上 | |
2 | 文京 | 2人以上 | 2人以上 |
台東 | 1人以上 | 4人以上 | |
北 | 1人以上 | 4人以上 | |
荒川 | 1人以上 | 3人以上 | |
3 | 品川 | 2人以上 | 3人以上 |
目黒 | 2人以上 | 3人以上 | |
大田 | 1人以上 | 3人以上 | |
世谷 | 1人以上 | 3人以上(注2) | |
渋谷 | 2人以上 | 3人以上 | |
4 | 中野 | 2人以上(注1) | 5人以上 |
杉並 | 1人以上 | 3人以上 | |
豊島 | 2人以上 | 5人以上(注3) | |
板橋 | 1人以上 | 4人以上 | |
練馬 | 1人以上 | 3人以上 | |
5 | 墨田 | 2人以上(注1) | 3人以上 |
江東 | 2人以上 | 4人以上 | |
足立 | 2人以上 | 2人以上 | |
葛飾 | 2人以上(注1) | 3人以上 | |
江戸川 | 1人以上 | 4人以上 | |
1人 | 11区 | 1区 | |
2人 | 12区 | 3区 | |
3人 | 12区 | ||
4人 | 5区 | ||
5人 | 2区 | ||
計 | 23区 | 23区 | |
(注1) ただし、政務調査費に関しては一人会派も認めている。 (注2) 原則4人以上と定めているが、今期は3人以上の会派を認めている。 (注3) ただし、5人以上の会派にあっては正副幹事長、4人の会派にあっては正副幹事長のうち1人、それ以外の会派は正副幹事長のうち1人がオブザーバーとして正副幹事長会に出席させることができる。 |
東京市部の現状
会派に関する調査(市 部) :平成19年6月11日現在 | |||
---|---|---|---|
市名 | 市議会の会派として認める構成人数 | 交渉会派として認める構成人数 | |
1 | 八王子 | 3人以上 | 3人以上 |
2 | 立川 | 3人以上 | 3人以上 |
3 | 武蔵野 | 2人以上 | 定めなし |
4 | 三鷹 | 1人以上 | 3人以上 |
5 | 青梅 | 定めなし | 定めなし |
6 | 府中 | 2人以上 | 2人以上 |
7 | 昭島 | 2人以上 | 2人以上 |
8 | 調布 | 2人以上(注1) | 定めなし |
9 | 町田 | 1人以上 | 3人以上 |
10 | 小金井 | 1人以上 | 2人以上 |
11 | 小平 | 2人以上(注1) | 2人以上 |
12 | 日野 | 3人以上(注1) | 3人以上 |
13 | 東村山 | 1人以上 | 3人以上 |
14 | 国分寺 | 3人以上 | 3人以上 |
15 | 国立 | 1人以上 | 3人以上 |
16 | 福生 | 1人以上 | 定めなし |
17 | 狛江 | 2人以上 | 2人以上 |
18 | 東大和 | 2人以上 | 定めなし |
19 | 清瀬 | 2人以上(原則) | 2人以上 |
20 | 東久留米 | 1人以上 | 2人以上 |
21 | 武蔵村山 | 1人以上 | 1人以上 |
22 | 多摩 | 1人以上 | 3人以上 |
23 | 稲城 | 2人以上 | 2人以上 |
24 | 羽村 | 1人以上 | 1人以上 |
25 | あきる野 | 1人以上(注2) | 2人以上 |
26 | 西東京 | 2人以上 | 2人以上(定めはなし) |
1人 | 11市 | 2市 | |
2人 | 10市 | 9市 | |
3人 | 4市 | 9市 | |
定めなし | 1市 | 6市 | |
計 | 26市 | 26市 | |
(注1) ただし、政務調査費に関しては一人会派も認めている。 (注2) ただし、議運・代表者会議にオブザーバー出席することができる。 |
“予特・決特に出られる条件”
23区の現状
予特・決特の構成(23区):平成18年8月8日現在 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
議 員 数 |
予特・ 決特 審議 方式 |
委員会構成 | |||||||
分科会 | 特別委 | 予算特別委員会 | 日数 | 決算特別委員会 | 日数 | ||||
千代田 | 25 | ○ | 24人 | 議長を除く | 4~5日 | 25人 | 全議員 | 4~5日 | |
中央 | 30 | ○ | 18人 | 代表者会で決定 | 12人 | 代表者会で決定 | |||
港 | 34 | ○ | 34人 | 全議員 | 7日 | 34人 | 全議員 | 7日 | |
新宿 | 38 | ○ | 18人 | 正副議長除く定数の1/2 | 12日 | 18人 | 正副議長除く定数の1/2 | 11日 | |
文京 | 34 | ○ | 18人 | 会派議員数の比例配分 | 7日 | 18人 | 18人 (会派議員数の比例配分) |
8日 | |
台東 | 34 | ○ | 17人 | 会派の半数・隔年交代 | 8日 | 17人 | 17人 (会派の半数・隔年交代) |
8日 | |
北 | 44 | ○ | 22人 | 現議員数の1/2 (正副議長除く) |
7日 | 22人 | 現議員数の1/2 (正副議長、監査委員除く) |
7日 | |
荒川 | 32 | ○ | 31人 | 議長除く全議員 | 8日 | 30人 | 議長、監査委員除く全議員 | 8日 | |
品川 | 42 | ○ | 40人 | 8日 | 38人 | 7日 | |||
目黒 | 36 | ○ | 35人 | 議長除く全議員 | 8日 | 議長、監査委員除く全議員 | 6日 | ||
大田 | 50 | ○ | 議長、正副委員長除く全議員 | 8日 | 議長、正副委員長、監査委員除く全議員 | 6日 | |||
世田谷 | 52 | ○ | 51人 | 議長除く全議員 | 7日 | 議長、前・現監査委員除く全議員 | 7日 | ||
渋谷 | 34 | ○ | 34人 | 全議員 (分科会は7~9日) |
4日 | 34人 | 全議員 (分科会は7~9日) |
4日 | |
中野 | 42 | ○ | 42人 | 全議員 | 12日 | 42人 | 全議員 | 12日 | |
杉並 | 48 | ○ | 48人 | 全議員 | 8日 | 48人 | 全議員 | 6日 | |
豊島 | 38 | ○ | 19人 | 全議員の半数 | 10日 | 19人 | 全議員の半数 | 10日 | |
板橋 | 50 | ○ | ○ | 50人 | 全議員 (分科会は1日、総括3日) |
← | 50人 | 全議員 (分科会は1日、総括3日) |
← |
練馬 | 50 | ○ | 49人 | 議長除く全議員 | 10~11日 | 49人 | 議長除く全議員 | 10~11日 | |
墨田 | 34 | ○ | 17人 | 会派議員数の比例配分 | 9日 | 17人 | 会派議員数の比例配分 | 8日 | |
江東 | 44 | ○ | 43人 | 議長除く全議員 | 5日 | 43人 | 議長除く全議員 | 5日 | |
足立 | 50 | ○ | 25人 | 会派の半数(正副議長、監査委員除く) | 6日 | 25人 | 会派の半数(正副議長、監査委員除く) | 6日 | |
葛飾 | 40 | ○ | 39人 | 議長除く全議員 | 6日 | 37人 | 議長、監査委員除く全議員 | 6日 | |
江戸川 | 46 | ○ | 15人 | 正副議長除く定数の概ね1/3 | 8日 | 15人 | 正副議長除く定数の概ね1/3 | 8日 |