東京都議会議員 上田令子 / 江戸川区選出

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上田令子プロジェクト

上田令子プロジェクト

プロジェクト3:新設 江戸川コミュニティ会館 現職区議長男名義であることを指摘

上田令子初めての一般質問が、区役所・議会・マスメディアに大きな波紋を投げかけました

江戸川区議会 第52号議案

「江戸川区立コミュニティ会館条例の一部を改正する条例」
第二条の表 東葛西コミュニティ会館の項の次に次のように加える。
「江戸川コミュニティ会館」江戸川区江戸川二丁目八番地」

たったこれだけの文言で、契約期間30年、年間賃料約2,400万円、通算約7.2億円の現職須賀精二議員の長男への将来にわたる所得保証もとれる契約が平成19年10月23日に可決してしまいました。それに先立つ9月25日、上田は行政を監視するという区議として当然の職務を果たすべく、民間であれば利益相反に該当するこの案件に関し事実関係を明らかにするよう説明を求めました。しかしながら区長の答弁は詳しい説明もなく「まったく問題がない。」の一点張りでした。ただ事実確認をしただけであるのに明確な回答が出てこない、数百円で大臣の首が飛ぶご時世、国会であれば大騒ぎになる類の話であるというのに「手続き上問題ないのだから構わないではないか」という姿勢に外の世界から飛び込んだ上田としては憤りを通り越してただただ唖然茫然悄然と議場で一人佇むのみでありました。

唯一の救いは上田の質問をきっかけとして改めて個々の区議が政治倫理のあり方を再検討、江戸川区議会においては異例の11名(無所属3名、民主・ネット3名、共産党5名)がこの議案反対を唱えたことです。私が質問したことで東京新聞朝日新聞城東タイムズ(視座) でも取り上げられ担当部署、一部の議会関係者間の「周知の事実」が「公然の真実」に転化することができました。これを機会に江戸川区にはない政治倫理条例策定への働きかけなど今後も一人でもできる、一人だからできることを勇気を持って取り組んでまいる所存です。

この案件は今までの江戸川区においては取るに足らない小さいことかもしれませんが(区民にとってはとんでもないことですが、区長の答弁からすると問題のないこということとなります)、こうしたことが看過されてきた区政・議会の慣れ合いの関係にこそ問題があるのです。まさに江戸川区の現実を象徴する案件に新人議員として初めて直面したことを天命とし、大きな力におもねることなく異議があれば正々堂々と唱えて追求をしてまいります。

※取締役、監査役、役員、従業員またはその家族が、会社における地位によって不正な個人利得を受けている状況

コミュニティ会館条例可決までの経緯

平成5年9月10日 前区長から地元区議へ施設建設の概要説明。江戸川清掃工場建て替えに伴い迷惑施設の地元還元施設としてコミュ館建設の話が浮上。
平成5年9月30日 地元区議による区民施設建設議員協議会発足
平成6年2月2日 当該土地江戸川2丁目8-3、8-12の二筆が購入される。
平成7年4月 当該区議当選
平成9年3月7日 用地の確保ができず断念。「東京都江戸川清掃工場建設に伴う地元還元施設にかかる整備計画の変更」を前区長から東京都清掃局長へ提出。その後多田区長より地元へ引き続き建設を約束。
平成11年以降 地元区議より多田区長へ前区長の約束について数回確認あり。
平成17年12月20日 多田区長より地元一丁目、二丁目町会へ説明。
平成18年6月1日 内容について概ね地元の合意を得る。
平成18年6月2日 当該土地江戸川2丁目8-3並びにかねてから所有していた8-15の二筆を区議から長男へ贈与。
平成18年6月15日 区長より一部の関係区議へ説明
平成19年3月5日 建築確認※
工期 平成19年4月3日~平成20年1月初旬
平成19年9月19日 第三回定例本会議に第52号議案ならびに補正予算が付託される。
平成19年9月25日 上田令子により経緯について一般質問で問われる。
平成19年10月23日 本会議最終日にて第52号議案が賛成30、反対11で可決。

※工事がどれほど進んでいても議案が通らなければ理論上は工事は無駄になる。しかし現実は議案が通ることを前提に行程が進んでいる。議会での承認がいかに形式的でありかつ議会軽視の現実がわかる顕著な例である。

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