区民健康福祉委員会傍聴記録 2003年1月16日10:45〜11:40
(written by お姐 ,supported by かずママ 文中赤字:お姐)




【かずママ傍聴デビュー感想】
江戸川区は23区で唯一、公立園で0歳児保育をやってないのにただ経費削減だけを目的とする保育施策を進めています。 でも平成13年度は約110億の黒字財政だったのよ(広報江戸川H14.12月20日号)。 議員まわりの中で「私達だって家計が黒字だったら教育費は削らないですよ」といったのですが、限りある財源は子育て家庭のみのものではない、 という意見が主流のようでした。更に「今までが手厚すぎた」という認識の議員さえもいて… 
フルタイム就労者は保育園利用者全体の3割だそうですが、その3割+潜在フルタイムワーカーのニーズと重みを完全に読み違え てますね。 就労機会の高い東京でこのまま子育て政策が充実しなかったら、子育て就労者の他区流出=税収減だってありうるのに… と心の中で つぶやいてしまいました。
この議会傍聴だけでも、保育・子育て施策に情熱をもって取り組んでいる議員がいかに少ないかよ〜 くわかりました。だから「保育のコストは高い->非常勤を入れて人件費を下げろ」なんて利用者を無視した乱暴な対策がたってしまうん ですね。あまりにお粗末。
公的サービスでやらなければならないものは何なのか、利用者の需要調査、現状では各サービスにいくらかかってるのか、何が不十分・十分なのか、他区との比較(どうやって現状0歳児保育や病児保育をカバーしてるのか)、利用者・保育士・行政の三者でなにをどこまでなら譲歩できるのか、まずこれらを議論することから始めるべきだよね??現場をよく知っているわたしたちこそが声をあげていかねばなりませんね、お姐(お姐はほんとに顔が広かった)。その意味でも今回の陳情は大いに意義があったと思います。お姐・事務局のみなさま、考える会のみなさま、ほんとにありがとう&お疲れ様。これからこそが大変だけど、がんばろう〜。 ひらめさん、折角来てくれたのに入れなかったのね、悲劇… 議会傍聴の定員が8名とほんとに条件が悪いのですが、次回こそデビューを果たしてね。みなさま、百聞は一見にしかず、ですよ。ぜひ経験してみてください。

【お姐総括】
現在江戸川区では区加算、都加算の保育士配置がなされてますが、弾力的に国基準に近づけようと、明確な意志をもって 急速に推進されています。傍聴の前にも当該委員会の区議の皆様になんとか信条をご理解ねがいたいとご挨拶に伺いましたが、 共産党を除き判で押したように「全体のバランス」「入りが少なくなれば出を抑えるのが当然」との回答を頂くばかり。とほほのほ〜。
貴重な税金、使い方の見直しは大いに結構毛だらけ!でも何も保育士を一元的に「削減」せんでもサービスの種類(書類相手の削減可能 なサービスなのか人相手のかけがえのないサービスなのか)すなわち、職員の頭数ではなく仕事内容のバランスを考えて不必要な部分を 「削減」するということはできないのか。
保育士というのはプロフェッショナル、子どもを育む一流の職人です。職人には江戸の昔っから 適正価格というもがあり「棟梁、今回の普請は実入りが少ねーからオマケしてくれぃ」「おっとぉオマケもここまでだい!」と歩留まりが るはず。「プロは高いから不要」ゆえにクビ、○クドナルドよろしくバイトで回すってことは、どう考えても一生暮らせる家は 建ちませんぜ!親分!(<誰?)プロを抱えつつもある程度まで圧縮する知恵はでないのか?!

一方でどうやって財源を確保していくか考える自分がいます。。「お上がやれやれ!」ではあまりにも自立する町人としちゃぁ野暮じゃぁありませんか?  保育運営経費全体がどうなっているのか、私たち利用者も知る義務があります。 (子ども家庭部では「保育園運営の現況」という保護者向けの資料を用意してあります)
振る袖がないなら、後は知恵をだすだけ! そこに、自治体だけの判断ではなく利用者の意見・知恵を反映してもらいましょうよ!   国基準の次は民営化の猛風が吹き荒れるでしょう。しかし、現状ではかずママも指摘しているように、働くカーチャン・トーチャンの代弁者がおらんのです!!  ここで利用者である我々が食い込んでいないと、利用者不在のサービスができあがってしまいますぞ!! 

少し前に育児ノイローゼで1ヶ月の赤ちゃんを連れて自死を選んでしまったお母さんの記事が新聞に載っていました。 相変わらずこうした事件が後を絶ちません。親の就労、不就労、財源がないだのケチくさいこといわんと、 親の就労に関わらず全ての子が、保育園的な育ちの場の恩恵をこうむることができたらどんなにいいだろう?!と心底思ったわけです。
不況で日本全体に元気のない今こそ夢もチボーもたくさん!瞳が輝く次世代の子ども達を、社会が育む責任(保育の社会化か?!)が問われるというのに。 この逆行する流れに悄然としつつ、親のワガママと揶揄されようとやっぱり声をあげて行かねばとお姐、深川不動さん (<心の氏神さま)に誓いましたとさ。(-人-)
#当日まいあがっていたお姐。少し遅れて到着し閉め出されたひらめさんとコンタクトを取り忘れてしまうお粗末ぶりであった。ごめんよー>ひらめさん<ホント、たったの8名しか入れないなんてなんとかしてくれよまったく。。せっかくあるなら江戸川ケーブルで実況生中継してもらいたいね。


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