区民健康福祉委員会傍聴記録 2003年1月16日10:45〜11:40
(written by お姐 ,supported by かずママ 文中赤字:お姐)
- 場所:区役所西棟4階第三会議室
- 平成14年度福祉健康委員会は8名で構成されています。
自民3名、公明2名、共産党1名、生活者ネット1名
(むー (-_-メ)>会派構成比率が。。WMの味方とはヒジョーに考えにくい。。)
当日は全員出席。
- 江戸川WM傍聴者:かずママ、お姐(ひらめさんが定員により締めだしをくう(涙))
- 江戸川の保育を考える会傍聴者:会長他3名
-
9:00〜 議員まわり
【公明党】 春山議員、【共産党】 藤沢議員・瀬端議員、【生活者ネット】 五十井議員 に陳情の趣旨説明&ご意見伺い。
春山議員には「保育園は乳幼児の人格形成にかかわる大事な教育を施す場ですから、長期的な計画をぜひたててください」と
お姐や父母の会がお願いしたが、「子育て家庭だけの意見を通すわけにはいかない、限られた財政の使い道は全体のバランス
をみて考えなければならない」、という趣旨のご意見をいただく。
共産党控え室では「ほかに削減可能な予算は考えられませんか?」という質問に瀬端議員が「微々たるものだけれど、
議員の海外視察などの経費削減も考えられる」と答えてくれた。
- 10:00〜 陳情前の連絡事項
- 10:10〜 第102号 介護保険料及び利用料の減額・免除を求める陳情審査
これから私たちカーチャンに関係する陳情内容だっつーのはわかっておるのですが、前夜2号にむずかられ睡眠不足
のお姐ウトウト。。。(爆)
介護保険事業計画は、区民代表も参加する検討委員会で議論されているそうです。
公開されている最新報告はこちら:介護保険事業計画等改定にかかる中間のまとめ(PDF)(02/12/24)
継続審議に。
- 10:45〜 第104号 区立保育園の正規保育士削減に反対する陳情の審査開始!
とたんにもちろんお目パッチリ(ё_ё)b。(^_^)3 聞き耳ばっちり!となるお姐であった。
- 10:45〜11:15 子ども家庭部子育て推進課長現状説明
江戸川区における乳幼児の、定員・待機児童数・指数別入園状況・保育料の推移、保育園運営経費の比較と構成、
年齢別月間保育経費の比較、保育料改定状況、
保育経費保育士数&人件費の負担状況に関する財務省統計データにつき説明。あくまでも一つの考え方の参考
及び指標として福祉サービス提供主体
経営改革に関する提言委員会中間提言−社会福祉法人の経営改革に向けて−についての都の考え方も解説されました。
子ども家庭部による渾身の資料でありましたが、焦点は2点あって、まず区立保育園の保育経費と人件費がいかに高いか、
という点(保育経費は国規準を1とすると区立保育園は2.3倍、公設民営は1.3倍、認証保育園で同額。保育士1人当たりの人件費は
国規準で412万円、公営で年間799万円、認証保育園で358万円)。次は、昭和59年には約60億円であった保育運営経費が
13年度には120億円、約2倍になっている、しかしながら保護者の負担率は15%から10%へダウンしているという点。
そこをベースにいかに江戸川区では今までの保育が手厚*過ぎた*のか、いかに(WM業界では悪名高き)
国基準に近づけるべきなのか数字を引き合いに出して*一見*
説得力のある説明が続けられました。中でも入園選考基準基本指数点の一番高い保護者、すなわちフルタイムワーカーが全体の30%という事実に
改めてまだまだマイノリティーであると実感しました。
(この数値で区が何を訴えたいかというと>パート就労者や無職の利用者が多い
=手厚すぎるということなのでしょう)民間企業勤務となるともっと少なくなるのでしょうね。
(ちなみに求職中から月20日以上勤務、日中4時間-7時間勤務の保護者で全体の50%以上になるそうです。)
江戸川WMご贔屓筋はすごーい元気でパワフルなのでマイノリティーとは思えないんだけどね。艱難辛苦を乗り越えているからこそ、
一人一人が存在感があるのしょう!(^・^)
※現在の認可保育園入園選考基準の詳細については入園選考基準について
または
こちら13頁(PDFファイル)ご参照ください。(H15/4より基準点の付け方に変更あり)
- 11:00頃 女子職員によるお茶くみタイム(爆)
- 11:15〜 審査開始
生活者ネット五十井区議:「江戸川区では区加算(注:70名<すでにH13,14で46名削減済み)、
都加算(180名)があるが、加算分がなくても保育士はプロなのだから(保育サービスの実現は)可能ではないか?
(まじっすか?!!!( ̄□ ̄;)。一番手のかかる1歳児6名に保育士1人になるなんて!!<現行5:1)
しかしながら保育の質の低下については危惧している。区はどう把握しているのか?(そりゃーそうだいいぞぉ〜!) 削減についての説明会はないようですね。」
保育課課長:「現状を維持するために非常勤、臨時職員を活用して足りない手を補っている。(だから、プロだか
らこそ安定&安心できる雇用環境でその力を思う存分に発揮してもらいたいんだってば!)」
五十井区議:「低下につながらないようであれば良いかと思います。現場の声を聞いて聴いていきたいと思うので継続を希望します。」
公明渡部区議:「中里時代政治的に保育を利用してきた(すわ!)ために手厚くなりすぎた。
(お姐直訳:保育サービスの充実を政策に掲げて安定政権を樹立してきたといいたいのでしょうか?
しかし23区で唯一、公立保育園のゼロ歳児保育がない、認可保育園の延長保育実施園が少ない−23区では中野区、大田区に次ぎ実施率ワースト
3位の32.5%(「2002年度版 95都市 保育力充実度チェック」より)−など、手厚いとはとてもいえませんぜ、だんな)
しかしながら急激に他区並にするとなると問題となるのであろう。勉強したいので継続をお願いします。」
共産党藤沢区議:「陳情の中で保育士配置の計算方式が変更になったとあるが?」
保育課長:「例えば江戸川区では、1歳児5名につき保育士1名、2歳児6名につき保育士1名としていて、それまでは割りかえした際に小数点以下を繰り上げていたのを四捨五入するようにした。」
藤沢区議:「これまでは加算があり手厚かったと言うが、児童福祉法に基づけば子どもにとってかけがえのない最善の利益を重んず
るべきだ。国基準は戦後の混乱期に設置された
ものであり最低限度の基準である。江戸川区としてはこれまでの手厚さを逆に基準として維持すべきではないか? 是非この陳情は採択して下さい。」
(ありがたいこってす)
公明党酒井区議:「2001年の4月に二階建ての安全対策のため21名を削減、2002年には25名の保育士云々..と陳情にあるが、削減のこと以前に、
この陳情者はなんの説明もなかったことについて憂慮しているのではないか?((^^)//゛゛゛パチパチ) どのように周知したのか事実関係を教えて欲しい。また質は下がったと陳情者は訴えているが本当に質は下がっているのか説明をお願いする。」
保育課長:「各園長に説明し、職員ならびに保護者へ周知徹底するように伝えた。計算方式についても園長に同様に伝えている」
(考える会&江戸川WM傍聴者一同に「聞いてない」とばかりに首をかしげるヽ(。_゜)ノ ?)
酒井区議:「努力はみとめるが、コンセンサスが大切だ。園長を通じてとは言っているが、実際に園長が説明会を実施したか
確認したのか?」
保育課長:「説明会を実施することまでは言っていない。月一回の園だよりで知らせるなどを促した。」(考える会&江戸川WM傍聴者
一同に「見てない、見てない」と首を振る(`´))
酒井区議:「(区が何かする時は)きちんと説明をすることが大切である。1800億(<区の予算のこと)の中での
バランスを保護者に説明すべき。
削減云々以前の問題である。継続を希望します。」
自民党須賀清次区議(副委員長):「おたより程度では保護者も納得しないであろう。事前に説明会をもうけるべきだ。」
公明党春山区議(委員長):「他に何かありますか。(しーん)では、第104号陳情については継続と致します。
- 【かずママ傍聴デビュー感想】
- 江戸川区は23区で唯一、公立園で0歳児保育をやってないのにただ経費削減だけを目的とする保育施策を進めています。
でも平成13年度は約110億の黒字財政だったのよ(広報江戸川H14.12月20日号)。
議員まわりの中で「私達だって家計が黒字だったら教育費は削らないですよ」といったのですが、限りある財源は子育て家庭のみのものではない、
という意見が主流のようでした。更に「今までが手厚すぎた」という認識の議員さえもいて…
- フルタイム就労者は保育園利用者全体の3割だそうですが、その3割+潜在フルタイムワーカーのニーズと重みを完全に読み違え
てますね。
就労機会の高い東京でこのまま子育て政策が充実しなかったら、子育て就労者の他区流出=税収減だってありうるのに… と心の中で
つぶやいてしまいました。
- この議会傍聴だけでも、保育・子育て施策に情熱をもって取り組んでいる議員がいかに少ないかよ〜
くわかりました。だから「保育のコストは高い->非常勤を入れて人件費を下げろ」なんて利用者を無視した乱暴な対策がたってしまうん
ですね。あまりにお粗末。
- 公的サービスでやらなければならないものは何なのか、利用者の需要調査、現状では各サービスにいくらかかってるのか、何が不十分・十分なのか、他区との比較(どうやって現状0歳児保育や病児保育をカバーしてるのか)、利用者・保育士・行政の三者でなにをどこまでなら譲歩できるのか、まずこれらを議論することから始めるべきだよね??現場をよく知っているわたしたちこそが声をあげていかねばなりませんね、お姐(お姐はほんとに顔が広かった)。その意味でも今回の陳情は大いに意義があったと思います。お姐・事務局のみなさま、考える会のみなさま、ほんとにありがとう&お疲れ様。これからこそが大変だけど、がんばろう〜。 ひらめさん、折角来てくれたのに入れなかったのね、悲劇… 議会傍聴の定員が8名とほんとに条件が悪いのですが、次回こそデビューを果たしてね。みなさま、百聞は一見にしかず、ですよ。ぜひ経験してみてください。
- 【お姐総括】
- 現在江戸川区では区加算、都加算の保育士配置がなされてますが、弾力的に国基準に近づけようと、明確な意志をもって
急速に推進されています。傍聴の前にも当該委員会の区議の皆様になんとか信条をご理解ねがいたいとご挨拶に伺いましたが、
共産党を除き判で押したように「全体のバランス」「入りが少なくなれば出を抑えるのが当然」との回答を頂くばかり。とほほのほ〜。
- 貴重な税金、使い方の見直しは大いに結構毛だらけ!でも何も保育士を一元的に「削減」せんでもサービスの種類(書類相手の削減可能
なサービスなのか人相手のかけがえのないサービスなのか)すなわち、職員の頭数ではなく仕事内容のバランスを考えて不必要な部分を
「削減」するということはできないのか。
保育士というのはプロフェッショナル、子どもを育む一流の職人です。職人には江戸の昔っから
適正価格というもがあり「棟梁、今回の普請は実入りが少ねーからオマケしてくれぃ」「おっとぉオマケもここまでだい!」と歩留まりが
るはず。「プロは高いから不要」ゆえにクビ、○クドナルドよろしくバイトで回すってことは、どう考えても一生暮らせる家は
建ちませんぜ!親分!(<誰?)プロを抱えつつもある程度まで圧縮する知恵はでないのか?!
- 一方でどうやって財源を確保していくか考える自分がいます。。「お上がやれやれ!」ではあまりにも自立する町人としちゃぁ野暮じゃぁありませんか?
保育運営経費全体がどうなっているのか、私たち利用者も知る義務があります。
(子ども家庭部では「保育園運営の現況」という保護者向けの資料を用意してあります)
- 振る袖がないなら、後は知恵をだすだけ! そこに、自治体だけの判断ではなく利用者の意見・知恵を反映してもらいましょうよ!
国基準の次は民営化の猛風が吹き荒れるでしょう。しかし、現状ではかずママも指摘しているように、働くカーチャン・トーチャンの代弁者がおらんのです!!
ここで利用者である我々が食い込んでいないと、利用者不在のサービスができあがってしまいますぞ!!
- 少し前に育児ノイローゼで1ヶ月の赤ちゃんを連れて自死を選んでしまったお母さんの記事が新聞に載っていました。
相変わらずこうした事件が後を絶ちません。親の就労、不就労、財源がないだのケチくさいこといわんと、
親の就労に関わらず全ての子が、保育園的な育ちの場の恩恵をこうむることができたらどんなにいいだろう?!と心底思ったわけです。
- 不況で日本全体に元気のない今こそ夢もチボーもたくさん!瞳が輝く次世代の子ども達を、社会が育む責任(保育の社会化か?!)が問われるというのに。
この逆行する流れに悄然としつつ、親のワガママと揶揄されようとやっぱり声をあげて行かねばとお姐、深川不動さん
(<心の氏神さま)に誓いましたとさ。(-人-)
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#当日まいあがっていたお姐。少し遅れて到着し閉め出されたひらめさんとコンタクトを取り忘れてしまうお粗末ぶりであった。ごめんよー>ひらめさん<ホント、たったの8名しか入れないなんてなんとかしてくれよまったく。。せっかくあるなら江戸川ケーブルで実況生中継してもらいたいね。